「実家暮らしはしがらみも多いし自由を満喫したい」「自立して生活したい」など、一人暮らしは誰もが一度憧れますよね。
ですが案外、一人暮らしは想像しているだけでは分からない大変さがあります。
そのうちの一つが住まい選びです。
物件選びって大変なのと、「初めてで選び方がわからない」という理由で店舗に行ってスタッフに相談しに行く方が意外と多いです。
ですが、スタッフは希望額よりやや高めの物件をおすすめしてくるのが当たり前なので、安くていい物件は自分で探さないと見つけることができません。
一人暮らしを始めてから、「こんなはずじゃなかったのに!」と後悔しないよう、住まい選びの考え方と、大切なポイントをあげていきます。
Contents
初めての一人暮らしは住まい選びが分からない
まずはこれ。
初めて一人暮らしするのに、部屋探しの方法を知っている人はいません。
どうやって始めたらいいのかわからなくて当たり前です。
だからこそ、大切なポイントを頭に入れた上で探していかないと後悔することになりやすいんです。
まずはこの当然の事実を受け入れた上で、どうやって探していけばいいか一緒に見ていきましょう。
物件選びに必要な事項は?
物件を探しはじめると色々と条件を決めていく必要がでてきます。
家賃、駅からの距離、建物の築年数、部屋の間取りなどなど、いろんな条件から指定していかないといけません。
一人暮らし初心者や馴れていない人が住まい探しで苦労しないために必要なことは、譲れない条件や優先順位を明確に決めることです。
マンションかアパートか、駅から徒歩何分までならいいか、1階でもいいのか2階以上がいいのかなど、決めるポイントはたくさんあります。
頭の中で考えていると混乱してしまうので、書き出して明確にしておきましょう。
その際には、「絶対に譲れない」「あったらいい」「家賃次第ではなくてもいい」の3つに分けておけば、家賃によってどこまで妥協できるかを把握できます。
- 絶対に譲れない ⇒ バス・トイレ別、駅から徒歩10分以内、2階以上
- あったらいい ⇒ 2口コンロ、オートロック、南向き
- 家賃次第では無くてもいい ⇒ 宅配BOX、モニター付きインターホン
など、このように分けておけば無駄に悩む必要がなくなり、住まい探しに時間をかけられます。
それでは住まい探しの際に「ここはチェックしたほうがいい」ポイントを挙げていきます。
項目ごとに見ていきますので、ぜひ参考にしてください。
家賃
一人暮らしをする際、一番ネックになってくるのが家賃です。
食費を浮かすことはできても、家賃だけはどう工夫しても浮かすことができません。
それに加えてガスや水道、電気などの公共料金なども必要になってきます。
自分が月にどれくらいの稼ぎがあり、何万円だったら家賃として捻出できるだろうかと、あらかじめ額を決めておいたほうがいいでしょう。
家賃が高ければ、その後の生活が仕事やバイト三昧になることもありえます。
駅までの距離
部屋から駅までの距離は近いほうが良いですが、近くなると家賃も高くなるので、何分までなら許容できるか考えておきましょう。
自転車なら行ける距離、バスを使う距離になれば家賃は安くなりますが、帰りが遅くなるとバスの終電を気にしなければいけませんし、雨が降ってるなか自転車で帰宅するのも大変です。
基本は徒歩でいける範囲で住まい探しをするといいですよ。
間取り
一人暮らしであれば、1Rや1Kが一般的です。
すこし広めの部屋がよかったり、だせる家賃に余裕があれば1LDKでもいいでしょう。
部屋の形は正方形や長方形であれば、とくに問題はありません。
しかし三角形などの変わった間取りの場合は何にも使えない、いわゆる「デッドスペース」ができてしまいます。
その部分も部屋の広さとして計算されているので、デッドスペースの分だけ部屋が狭くなり、可能な限りデッドスペースがない間取りを探すのがいいでしょう。
平米(m2)
14平米、18平米、24平米、36平米とその家の広さ全体は平米数で表されています。
同じ7畳でも、昔の家と今の家では計算の仕方が違っていたりするので、何畳かで判断するのはやめておいたほうがいいでしょう。
実際に物件を見に行くとわかるのですが同じ7畳でも形によって狭く感じたり、実際に狭い場合もあります。
安易に何畳と書かれているのを間に受けるよりも何平米かを確かめたほうが確実です。
ちなみに14平米はかなり狭いです。
一人暮らしでぎりぎりの広さだと20平米は欲しいものですね。
オートロック付きか
女性が特に気になるのが防犯面です。
安全を考慮したいのでしたらオートロック付きをおすすめしますが、価格はその分高くなります。
安い物件はほとんどがオートロックなしになります。
男性で安い物件をお探しでしたら、オートロックなしだと見つかりやすいですよ。
部屋の階数(1階でもいいか、2階以上か)
1階でもいいのか2階以上がいいのかは決めておきましょう。
1階は湿気が多くカビが生えやすいのと、防犯面でかなり危険なので女性はやめておいたほうが賢明。
それに道路から見える部屋、覗かれやすさの点から、人の目が気になる方は避けるのが無難です。
ただし、そのぶん家賃は安く設定されています。
2階以上であれば、防犯面の心配は軽減されますね。
あと最上階は上からの騒音がないため周囲の音に敏感な人には最高です。
マンションなどの最上階は家賃が高く設定されてることが多いですが、2階建ての2階、3階建ての3階に住めば価格を安く抑えることも可能です。
キッチン
ワンルームの場合。コンロが一口の場合が多いです。
またガスコンロではなく、電気の場合もあります。
自炊をするしないに関わらず、ガスコンロに対応しているところを選びましょう。
電気の場合はお湯を沸かすので精一杯です。
あとはコンロとシンクしかないキッチンの部屋では何をするにも不便なので、十分なキッチンスペースがあるかどうかもチェックしましょう。
バス・トイレ別
バス・トイレが一緒の場合、トイレやトイレタンクにカビが発生しやすく、臭いがするケースもあります。
さらにシャワーの水の出が悪い、トイレの流れがいまいち良くないなどもチェックしましょう。
シャワーの水の出が悪いと意外とストレスが溜まります。
ちなみにバス・トイレが一緒の物件は、家賃が安いです。
契約しているガス
プロパンガスと都市ガスの2種類がありますが、できれば都市ガスの物件を選びましょう。
プロパンガスは都市ガスに比べて1.1〜2.3倍高くなります。
毎月かかる費用なので、押さえておきたいポイントです。
特に寒冷地に住む予定のある方は要チェックですね。
収納スペース
できるだけ物を増やさず暮らしたいと思っていても、季節ごとに増える衣類や布団や毛布、趣味のグッズなどで収納スペースは足りなくなりがちです。
最低でも1畳分は欲しいところです。
「部屋がすごい広いから収納スペースがなくても大丈夫!」と思うかもしれませんが、毛布などは部屋の掃除をする度にどかさなければなりません。
物は意外と増えがちなので、十分な収納スペースがあるかチェックしましょう。
日当たり(南向きか)
日当たりがいいのが南向き、薄暗くて寒いのが北向きです。
西日が当たりやすいのは西向きで、東向きもやや暗めになりますね。
日が当たらず風通しも悪い物件は、湿気でカビが生えやすいのでおすすめしません。
それに日が当たらない部屋にいると気分も沈みます。
休日にゆっくり部屋で休もうとなった時に、暗くてジメジメした部屋では気分も休まりませんよね。
インターネット接続について
最近ではインターネットを使わない人はほぼいなくなりました。
家賃にインターネット料金が含まれているようなところもあります。
また、光回線はマンションの部屋の数によって月々のインターネット料金が変わってきますので、安く押さえたい場合はあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
ごく稀に、インターネットの回線自体がひかれていないマンションも存在します。
そのようなマンションは回線工事ができずにポケットWi-Fiを持ち込むしか術がありませんので注意してください。
とくに田舎で一人暮らしをする方は要注意です。
周辺環境
物件の周辺環境も大切なので、必ずチェックするようにしましょう。
生活する上で必要なものが揃っているか、治安は良いかなどチェックしておきたいポイントを紹介します。
車やバイクなど足がある人ならともかく、移動手段が自転車または、徒歩の人は特に、立地条件は侮れません。
繁華街や喧騒から離れた静かな場所に住みたい人もいることでしょう。
できるだけ交通の便がよく、最寄駅から近い場所をオススメします。
というのも、天候が悪い日や仕事から疲れてへとへとな状態で帰路につく日、朝が早い日など、「駅まで30分以上かかる」ようではやはり不便です。
人によっては、近くにスーパーやコンビニがあるのも重要かもしれませんね。
スーパーや病院があるか
住む街に最低でも1つはスーパーはあったほうがいいです。
スーパーに行くのにわざわざ電車に乗らなければならないのは面倒です。
スーパー、コンビニ、薬局などは1つ以上あるほうがいいですし、自炊をしないのであれば、飲食店もあったほうがいいでしょう。
あとチェックしたいのは病院で、とくに内科は歩ける範囲にあるといいですね。
一人暮らしで風邪を引いた時などは、当然ひとりで対応しなければいけないので、病院が近くにあるかも住まい探しをする際に大事なポイントです。
周囲の治安はどうなのか?
特に女性の方は周囲の治安に敏感でいてくださいね。
不動産屋さんや大家さん、近所に知り合いが住んでいるならその方に、あらかじめ聞いておきましょう。
最近では痴漢や放火の事件も少なくありません。
昼時は人通りも多いかもしれませんが、夜になると一変するような場所だってあります。
外灯はちゃんと設置されているか?
変な人がうろついていないか?
何かあったらすぐに駆け込めるような民家が周囲にあるか?
住まいを選ぶ際に、きちんと把握しておきましょう。
妥協できる点、妥協できない点を把握して物件を探そう
一人暮らしの住まい選びについて、ポイントをあげました。
失敗しないように、あとは気になったお部屋は遠慮せずに中を見せてもらってくださいね。
しっかり内見すれば随分印象がつかめますし、湿度や日当たりのよさなども体で感じることができます。
実際に住みはじめると、今見ている広さより随分狭く感じるものなので、家具や電化製品を置いた場合も想像してみてください。
ここなら妥協できるという部分を見つけて絞っていくと、意外と安い物件が見つかったりしますよ。