生活スタイルや、ひと月の食費にいくらかけるかは人によって違いますが、家計費には理想的な割合(ベストバランス)という考え方があります。
一人暮らしの場合は月収のだいたい25%を住居費、15%を食費、5%をガス水道電気代、5%を通信費、15%を貯蓄、その他を生活雑貨や衣服の購入代、交際費、趣味娯楽費などにあてるとバランスがとれると言われています。
それにあてはめて月収別(10万、15万、20万、30万)に考えると、いくらくらいを食費に回せるのか、またそのためにはどんな食生活を送ればよいのかについて紹介します。
食費に限らず生活費がどのくらいかかるのかを明確にしておくことはとても大切です。
これから一人暮らしを始めたいと思っているけれど、食費がいくらかかるか見当がつかないという方はぜひ参考にしてもらえればと思います。
月収10万円の場合
月収10万円の場合は食費にあてられる金額は15000円になります。
この金額でひと月の食費を収めるには、そこそこ工夫がいります。
一日に使える金額に直すと約500円になるからです。
基本的に外食は難しいですが、不可能ではありません。
毎日3食とも自炊することを基本に、スーパーなどで賢く買い物をすれば達成できるはずです。
最近では安く栄養価の高いおかずを作るレシピなどがネットや雑誌でよく紹介されているので、それらも参考にできます。
ただし自炊が苦手で15000円で収めることが厳しいときは、その他の交際費や貯蓄をやや切り詰める必要がでてくるでしょう。
もし月収が10万円を下回ってしまうと、これよりもさらに厳しくなります。
残り物の商品などを活用しつつうまく生活している方もいらっしゃるようですが、栄養面や健康面も考えると無理は禁物です。
誰かと一緒に暮らすなど別の選択肢を検討するのもいいでしょうね。
月収15万円の場合
月収15万円の場合は、食費にあてられる金額は22500円になります。
一日に使える金額に直すと約750円です。
この金額であれば全て自炊でなくてもいいかもしれませんが、外食をたくさんはできなさそうです。
基本的には自炊で3食を回しつつ、週末は外食もするなどバランスがとれると楽そうです。
食費に使える金額が少ないと辛いですが、工夫しながらの料理は楽しくもありますし、スキルも身につくので悪いことばかりではありません。
月収20万円の場合
月収20万円の場合は、食費にあてられる金額は30000円になります。
一日に使える金額に直すと約1000円です。
このくらいあるとやり繰りはかなり楽になるはずです。
比較的値段の安いチェーン店などを利用すれば、一日1食くらいは毎日外食を取り入れても良いかもしれません。
しかし日々の仕事なども忙しいかもしれませんが、自炊も継続してできるといいですね。
時間に余裕がある休日などに作りだめしておけば、平日の食費もうかすことができます。
そうした食品を冷凍して活用すれば、おかずのバリエーションも増えますし、食べ物が傷んでしまう可能性も減ります。
どのくらいまで自炊を頑張るかは料理の好き嫌いや価値観にもよりますが、体のためにもあまり外食やコンビニ、加工食品に依存しないようにしたいところです。
月収30万円の場合
月収30万円の場合は、食費にあてられる金額は45000円になります。
一日に使える金額に直すと約1500円です。
1500円あればそれほど贅沢に使わないように心がければ、特別な努力をしなくても達成することはできそうです。
さらに時間があるときは自分で料理すれば、その分食費を貯蓄や交遊費にお金をまわせます。
食べることが趣味であればお金を投資しても楽しいですが、節約することで遊ぶ幅が広がるのであればそちらを選びたい人もいるでしょう。
月収30万円以上の場合
もしも月収が30万円以上あるのであれば、毎日3食外食にしてもそれほど困らないかもしれません。
しかし毎食外食になってしまうと不健康ですし、浪費につながることも多いです。
余裕があるからといって外食に頼り切らずに、ときには自炊するといいでしょう。
終わりに
家計の理想的なバランスという考え方から、月収別にひと月の食費を計算し、それを達成するための手段について考察しました。
もちろん今回の内容は一例なので、人によってもっと多い方がいい、少なくてもいいと考え方は様々だと思いますが、一人暮らしを始める参考になれば幸いです。
食費は生活費の中でもコントロールしやすい部類です。
家賃はなかば固定されてしまいますし、光熱費も寒い時期に抑えようとすると風邪などをひく可能性があり削りにくいです。
食費は毎月必ずかかってしまうものではありますが、工夫次第で数万円単位で節約できます。
一人暮らしは予想以上にお金がかかるものなので、貯金したい!交際費を増やしたい!などの目標があれば節約に取り組んでみるのもいいでしょう。